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【子犬の噛み癖の直し方】怒らず伝える3つの対処法|体験談あり

こんにちは、レティシアンスタッフのTです。

子犬の噛み癖って、正直つらくないですか?
手を噛まれて痛いですし、「このまま大人になっても直らなかったらどうしよう」と不安になることもあると思います。

実は、子犬の噛み癖は“怒るほど悪化してしまう”ことがあります。
その対処方法として大切なのは、噛んだら叱るということではなく、子犬に「”噛んだら楽しいことが終わる”と伝えること」です。

我が家の犬(黒の豆柴)は、お迎えした2ヶ月のときから、噛み癖がとてもひどい子でした。柴犬は噛み癖がきつい子が多い(特に黒柴)と聞いていたので、

「大人になっても直らなかったらどうしよう」
「お散歩のときに他のワンちゃんや人を噛んだりしないかな」
「どうやって伝えれば噛むことはいけないことだとわかってくれる?」

とたくさん悩みながら、試行錯誤を重ねてきました。

その結果、我が家の犬は現在1歳になり、噛み癖はゼロではありませんが、「噛むことはいけないことである」と理解し、万が一、噛んでしまっても力加減を覚えてくれたようです。

今回のコラムでは、ワンちゃんを初めて飼う方、現在子犬に対して噛み癖で悩まれている方にぜひ参考になればと思い、噛み癖の直し方(噛んではいけないことの伝え方)についてお話しできればと思います。

そもそも犬はなぜ噛むの?

まず知っておきたいのは、子犬の噛み癖の多くは「遊び」が原因であることです。

人間の手は柔らかくて動きもあるため、子犬にとってはとても魅力的なおもちゃに見えてしまいます。そのため、遊びの延長でつい噛んでしまうことが多いのです。

ただし、犬が噛む理由はそれだけではありません。
大きく分けると、次のようなパターンがあります。

1 .縄張りを守ろうとするとき
2 .自分の主張をとおしたいとき
3 .遊びの延長として
4 .病気・ケガなどにより痛みがある場合の防御反応
5 .怖さからの防御的攻撃
6 .本能的な捕食行動

この中でも、子犬に多いのは「遊びによる噛み癖」です。

噛む対象も人間の手が多いかと思いますが、人間の手というのは、子犬にとって噛んだときに適度な柔らかさがあります。そして細かく動くため、子犬にとってはとても魅力的なおもちゃに見えてしまいます。

さらに、この「噛む」という行為は、成長過程における自然な探索行動です。
人間の手足、家具や周囲の物を噛んで口にしているのは、情報収集のためでもあります。
人間の赤ちゃんと同じく、とりあえずなんでも口に入れて確かめるという行為は、成長過程で自然なこととされています。

また、子犬の「歯」の成長も関係してきます。
歯の生え変わりには個体差がありますが、一般的には生後3ヶ月で乳歯が生えそろい、生後4ヶ月から6ヶ月ごろまでに永久歯が生えそろうことが多いです。
その歯の生え変わりのときに歯がむずがゆくなり顎に違和感を覚えることから、甘噛みや周囲のものをかじる行動が発生します。

永久歯へ生え変わると噛む力がとても強くなり、攻撃行動がより深刻な問題になります。
まだ乳歯のうちに噛んで良い・噛んではいけないの基準を教えてあげることが重要になります。

子犬の噛み癖を注意する際のNG行動

子犬が噛む理由というのはたくさんの要素があり、必ずしも『怒り』や『攻撃』が原因とは限りません。
むしろ、多くの場合は「遊び」や「興味」「コミュニケーション」のための行動です。

また子犬は本来、母犬や兄弟犬と過ごす中で遊びやじゃれあいをとおし、噛む力の加減や相手との距離感を学んでいきます。

しかし、ペットとして生活している犬は、比較的早い段階で母犬や兄弟犬から離れることが多いため、この学習が十分なまま成長するケースも少なくありません。

人間が教えるよりも、犬同士で実際に交流しながら学ぶ方が効果的であるため、ご家族やご友人のお宅にワンちゃんがいる場合、子犬と一緒に遊んだり触れ合ったりする機会を設けてあげることがおすすめです。

また、動物病院などで開催されている、同じくらいの体格・月齢の子犬が集まるパピークラスに参加することもおすすめです。

詳しくは下記のコラムをご覧ください。

《獣医師コラム》ワンちゃんの社会化を促す【パピークラス】とは? ~ワンちゃんも人間も快適に暮らせる社会のために、子犬のうちからできること~

一方で、人間側からすると、子犬は噛むことが楽しいと思っていても、こちらはやめてほしいと思うことがあります。

ここで、よくある失敗例をご紹介します。

私自身、気持ちに余裕がなかったとき、我が家の犬が私の手に噛みついてじゃれてきたことがありました。その際に、大きな声で『ダメ!』と力づくで伝えると、我が家の犬は「急に何!?私、絶対に負けない!」という感じで、謎の闘争心が芽生えてしまい、さらに噛む頻度が増え、噛む力も強くなってしまいました。

このように、噛まれたときに、大きな声で怒鳴ったり、体罰を与えたりしないようにしてください。

これらの「体罰」を与えることによって、人間に対して恐怖や不信感を抱いてしまう原因となってしまいます。

また、「人間から叩かれた」という経験をすると、「“自分を叩く手”から身を守るための攻撃行動」に発展してしまうことがあります。
この「身を守るための攻撃行動」は、「遊びの延長としての甘噛み」よりも力が強い“本気噛み”なので、より深刻な問題になってしまうことが多く、対策も困難になります。

人間に対する恐怖・不信感が強くなると、「自分が危害を加えられそうな状況」になる前に相手を追い払おうとするようになってしまいます。

このように、愛犬が望ましくない行動をとったときに「無理やりやめさせよう」とすると、余計に問題行動が悪化してしまうことがあります。

遊びの延長の甘噛みをやめさせたいときは、「甘噛みを無理やりやめさせよう」とするのではなく、オーナー様の手を噛むことが「つまらない」と思わせ、おもちゃで遊ぶことを「より楽しい」と思わせることが重要です。

子犬の噛み癖の直し方|効果的な3つの方法

では、子犬に人間や周囲の物を噛んではいけないことをどのように伝えていくかというと、下記の方法が効果的です。

1 .噛んでも良いものを教える

ペットショップに売られているおもちゃを与えて、噛むことへのストレスを発散してあげましょう。おもちゃはただ与えるだけではなく、オーナー様が一緒に楽しく遊んであげるようにしてください。
さらに、遊びの最後にはおやつを与えるようにし、しっかりと遊んで疲れた頃に、落ち着いた態度で優しくなでてあげてください。
そうすることで、「おもちゃで遊ぶことがより楽しい」と学習し、オーナー様になでられながら落ち着いて過ごすことを覚えてくれます。
また、噛んでほしくないものは愛犬が届かない場所に置くようにしたりすることも大切です。

2 .人間の手では遊ばない

人間の手は、ひらひらと獲物のように動くためおもちゃとして認識する可能性が非常に高いです。
噛まれたときに「痛い!!」と大きな声をだしてしまい、バタバタと動いて大きなリアクションなんてしてしまったら、“人間の手=音がなるおもちゃ”という認識の完成です(笑)
また、そんなリアクションをとることで、オーナー様が喜んでくれている・オーナー様の関心を引くことができると学習もしてしまいます。

そのため、手を子犬の前でひらひらと動かしたりせず、遊ぶときは噛んでも良いおもちゃを渡し、「人間の手はおもちゃではない」ということをはっきりと伝えましょう。

すでに手をおもちゃとして認識してしまっている場合は、下記の方法が効率的です。

▼すでに身についてしまった噛み癖を直す方法

子犬が手を噛んできたら、まずは大きな声ではなく冷静に「痛い」と一言のみ言って、手を組んだり、子犬の目の前から手を見せないように隠します。
その際に、必ず目線をそらし無視をしましょう。子犬が諦めたら手の位置を元に戻して様子を見ます。
また噛んできてしまったら、同じように「痛い」とだけ言って手を隠して無視します。
これを繰り返すことで「自分が噛んだことによって楽しい遊びが終わってしまう」ということを認識し始めます。

・それでも伝わらない場合
なかなか伝わらない場合は、人を噛むと遊びが終わってしまうことをより明確に伝えるために、その場から30秒ほどいなくなってみてください。

3 .興奮したら離れる

我が家の犬は昔からハイテンションガールなので、遊んでいると急にスイッチが入り部屋中を走りまわり(柴走り)、私やベッド・壁などに向かって体当たりしたあげく、手や周辺のものをガブリと噛みついて振り回します。

こんな状態になってしまった場合は、オーナー様がその場を退室し、愛犬が落ち着いたら戻ってくるというようにしましょう。

まとめ

今回ご紹介した方法は、あくまでも子犬期の噛み癖への対応です。

遊び噛みではなく、本気噛み(目が鋭く、攻撃姿勢になり出血するほど力強く噛む場合)が多い場合や、成犬になっても噛み癖が強く残る場合は、トレーナーさんや獣医師さんなど専門家に早めに相談することをおすすめします。

我が家の犬も、「噛んだりしたら楽しいことが終わる」ということが伝わってから、噛む頻度がぐっと減りました。

ポイントは、“噛んだら楽しいことが終わる”を一貫して伝えることです。

犬にとって噛むことは遊びの一つですが、人間と暮らすうえでは困ってしまう行動でもあります。その違いを子犬のうちに丁寧に伝えていくことで、少しずつ改善していくはずです。

また、ご家庭に小さいお子様がいる場合は、手を使って愛犬と遊んでしまう可能性が非常に高いので、「愛犬との遊びかたのルールを作り、ご家族全員が一貫とした対応をする」ということも重要です。

このコラムが、噛み癖で悩むワンちゃん・オーナー様にお役立てできることを祈っています。

<参考文献>
なるほど!犬の心理と行動 水越美奈・監修
犬のしつけ学(基礎と応用編)
ペットファースト
東京DOGS

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