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《獣医師コラム》【健康診断のすすめ】 病気の早期発見だけじゃない!愛犬・愛猫の健康な毎日のために

こんにちは、レティシアン専属獣医師のWです。

ワクチン接種や寄生虫の予防薬をもらうために動物病院を受診した際に、獣医師から“健康診断” をすすめられたことはありませんか?

「うちの子は元気だし体調の変化も特にないから必要ないかな」
「健康診断で何が分かるのかよく分からないし、今は受けなくてもいいかな」
そんな意識もあって健康診断の受診をためらってしまうことも多いのでしょうか。

しかし、健康診断の受診は、元気で健康なワンちゃん・ネコちゃんにこそ重要で意義のあるものなのです。

・健康なワンちゃん・ネコちゃんにとって健康診断が重要な理由
・健康診断で行われていること
・各検査によって分かること

今回のコラムでは、上記について解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください。

健康診断って必要?元気なうちに始めたい理由

「うちの子はご飯をモリモリ食べて、元気に走り回っているから、健康診断は必要ないでしょ?」
そう思われているオーナー様は少なくありません。

確かに毎日の元気な姿を見ていると安心するものですが、ワンちゃん・ネコちゃんは人間のように「お腹が痛い」「具合が悪い」と訴えることはできません。
動物は本能的に不調を隠そうとするため、見た目が元気でも、体の中では病気が静かに進行していることも珍しくないのです。

目に見えない病気の早期発見・早期治療のためにも、健康診断はとても重要です

病気を早期発見し初期段階で治療を行うことができれば、ワンちゃん・ネコちゃんが元気な状態をより長く維持でき、状態が悪化してから検査や治療を行うよりも医療費が軽減できる可能性は高まります。

また、“健康” を “診断” すると表記されるとおり、健康診断は「ワンちゃん・ネコちゃんの健康な状態のデータを記録する」ということも重要な役割の一つです。
この「健康な状態のデータ」があることはとても重要で、これによりわずかな検査結果の変動から病気の兆候を早期に発見し、病気の発症を予防したり進行を抑えたりすることができるのです。

例えば「健康な状態のデータ」がないワンちゃん・ネコちゃんが体調を崩して動物病院を受診した場合は、
「検査結果が異常なものなのか、もともとの体質なのか」
「急激に悪化したものなのか、ゆるやかに進行していたものなのか」
「検査結果の異常が今回の体調不良に関係しているのか、他に原因があるのか」
こうした判断がつきにくくなってしまうケースがあります。

過去のデータが残っているかどうかは、獣医師にとっても非常に重要な判断材料になるのです。

健康診断は「病気を見つける」だけでなく「今の健康な状態を把握する」大切な機会であるとお考えいただいて、積極的に受診することをおすすめします。
 

健康診断のメリット

・ 病気の早期診断・早期治療につながる
・「健康である」との診断をもらえれば、日々の生活をより安心して過ごすことができる
・ 日常のちょっとした疑問について、獣医師に質問できる
・ 愛犬・愛猫の今後の生活で気を付けたい兆候や生活習慣について、獣医師からアドバイスをもらえる

 

健康診断って何をするの?

健康診断の受診をためらってしまう理由の一つに「具体的にどんなことをして、何が判断できるのかがよく分からない」ということがあるかもしれません。

病院によって、ペットドッグ(ドッグドッグ・キャットドッグ)、○○コース、△△プランなど多くの名称があり、どんなことをしているのかイメージがつきにくくなってしまっています。

一般的な健康診断には、以下の検査項目が含まれることが多くなっています。
 

動物病院での一般的な健康診断項目

・ 問診
・ 身体検査(視診・触診・聴診)
・ 血液検査
・ 尿検査
・ レントゲン(X線)検査
・ 超音波(エコー)検査

(各項目の詳しい説明は後述します。)

健康診断で多くの検査項目をチェックする理由

「こんなにたくさん検査をする必要があるの?」と思われるかもしれませんが、それぞれの検査には得意なこと・不得意なことがあり、一つの検査だけで全身の状態を把握することはできません。そのため、こうした複数の検査結果を総合して診断が行われます。

例えば、血液検査で肝臓の数値に異常があった場合でも、「肝臓に何かしらの問題がある」ということしか分かりません。レントゲン検査・超音波検査などを組み合わせることで「肝臓にどんな問題があって、どんな対処が必要なのか」を獣医師が総合的に判断することができるようになります。

しかし、上記の検査項目は「必要最低限の基本項目」です。
ワンちゃん・ネコちゃんの健康状態や年齢、個性などによって、検査項目の追加や省略が可能な場合が多くあります。
 

検査項目の追加・省略の例

・ 以前の健康診断で心臓から異音がすると指摘を受けたため、まだ若いけれど心臓の検査を追加する

・ 動物病院で極端に緊張して怖がるため、大きなストレスとなってしまうような検査は複数日に分けて検査を実施する。どうしても実施が難しい場合には、一部の検査を省略する

 
ワンちゃん・ネコちゃんの健康状態や健康診断の受診に際して気になる点や不安に思うことがあれば、獣医師と検査項目について相談してみることをおすすめします。

問診

問診とは、普段の食欲や排泄の様子、生活習慣、気になる行動など、オーナー様からお話を伺うことです。多くの場合、健康診断や通常の診療の最初に行われます。

ワンちゃん・ネコちゃんの中には、病院に来ると緊張して普段より元気がないように見える子もいれば、逆におうちでは元気がなくても病院では興奮して活発に見える子もいます。
そのため、普段の状態を一番よく知っているオーナー様のお話が非常に重要になります。

「小さな変化だしこんな情報はいらないかも…」と思われるようなことでも、実は診断につながる重要なものである可能性もありますので、遠慮せず獣医師に伝えてみてくださいね。

しかし、病院でいざ質問されると、咄嗟に思い出せないこともあるでしょう。
そんなときのために、日頃から簡単な観察メモを残しておくのがおすすめです。
 

メモの例

元気:◎・〇・×、100%・50%・25%・0%など
(記載例)〇 いつもより寝ている時間が多い。

食欲:◎・〇・×、100%・50%・25%・0%など
(記載例)〇 半分くらい残した。昨日よりは食べた。など

飲水量:(可能であれば)大体一日何ml飲んでいるか。多頭飼いで把握が難しい場合には、いつもより水を飲んでいる回数・時間が多くないか。

うんち:回数・色・やわらかさの情報。
(記載例)形があるけれどやわらかいうんち。など

おしっこ:回数・色(赤い/オレンジ色/濃い黄色)など

いつもと違うこと:新しいごはん(●×フード)を始めた、旅行に行った、お客様が家に来た、新しい家電を買った、家の近くで花火大会や工事があり大きな音がなっていた。など

 
さらに、初めて行った動物病院や久しぶりに行った動物病院では、既往歴(過去に治療した病気やケガの履歴)、これまでのワクチン接種歴や投薬歴なども問診で確認されることがあるため、携帯電話やメモ帳に記録しておくことをおすすめします。

特に持病を抱えている子やシニア期に入った子では、わずかな生活習慣の変化が体調の悪化を示すこともありますので、些細なことでも記録をつけておくと安心です。

獣医師はこれらの情報をもとに「どの検査を優先すべきか」「どの臓器に注意すべきか」といった判断を行い、効率的で無理のないように健康診断を進めていきます。
問診は、単なる “会話” ではなく、健康診断全体の方向性を決める大切な役割を持っています

身体検査(視診・触診・聴診)


人間と違ってワンちゃん・ネコちゃんは自分の体調を言葉で説明できないため、「身体検査」から得られる情報がとても重要となります。

身体検査と聞くと、人間の場合のように身長・体重・胴囲を測ったり、視力・聴力の検査を行なったりというイメージですが、ワンちゃん・ネコちゃんの一般的な身体検査では、下記のような項目をチェックしています。
 

一般的な身体検査項目

体重・体温・心拍数・呼吸数測定:体温や心拍数、呼吸数は、来院時のワンちゃん・ネコちゃんの状態によっても変化します。例えば、元気いっぱいで病院も大好きな大型犬のワンちゃんは、興奮により呼吸数が早く(パンティング)、体温が高く出ることがあります。他の検査と同様に、健康なときのデータを蓄積し、体調が悪くなったときのデータと比較することで異常を見つけやすくなります。

視診:顔つきや体つき、皮膚・粘膜の色、目や口の中など、目に見える範囲に異常がないか、歩き方、体の動かし方、呼吸のしかた、栄養状態などを確認します。

触診:獣医師が実際にワンちゃん・ネコちゃんの体を触って、できものができていないか、ケガや脱毛をしている箇所がないか、痛みを感じる部分はないか、体の構造に異常はないか、体を触ったときにワンちゃん・ネコちゃんが正しく反射・反応をするかなど、頭から尻尾の先まで全身の状態をくまなくチェックします。

聴診:聴診器で心臓や肺、腸の音などを聴き、正しく臓器が動いている音が聞こえるか、通常聞こえないはずの音が混じっていないか、本来聞こえるはずの音がちゃんと聞こえるかなどを確認します。

 

~ご自宅での体重測定のすすめ~

特に体重は体の状態を示す重要なパラメーターとなるので、定期的に測定(理想は1~2週間に1回程度)し、体重の増減を把握していると安心です。体重の少ないワンちゃん・ネコちゃんは数十グラム単位の差が重要となるため、ワンちゃん・ネコちゃん用の体重計がある動物病院での体重測定が理想ですが、体重測定のためだけに動物病院へ毎週通うことは現実的ではないでしょう。

そのため、おうちでの定期的な体重測定をおすすめします。
人間用の体重計でも、定期的に測定することで、重要な体重変化に気が付きやすくなります。

おうちでの測定は、おとなしい子であれば人間用の体重計の上でお座りをしてもらうか、カゴやキャリーケースに入れることで測定できます。
体重計の上で動いてしまう場合には、以下のような手順で測定しましょう。
①人がワンちゃん・ネコちゃんを抱っこしたまま体重計に乗って重量を測る
②人単体の重量を測る
①から②を引いた数値がワンちゃん・ネコちゃんの体重となります。

 

血液検査

血液検査は、内臓の働きや損傷具合、体全体のバランスなどを確認する検査です。

「体調が悪くないから血液検査までは必要ないのでは?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、健康なときのデータを定期的に記録しておくことで、年齢とともに起きる “自然な変化” と “病的な変化” を見分けやすくなります

例えば、高齢で具合が悪くなったときの血液検査で、腎臓の数値が悪いことが発見された際に、過去の検査結果の有無やその内容で判断が変わることがあります。

過去に定期的に検査を行っていれば、少しずつ数値が悪くなっているのか、今までは全く変化がなかったのに急に数値が悪くなったのかによって、適切な対応を選択できます。
これがもし定期的な検査を行っていなかった場合であれば、その判断が難しくなることはご理解いただけるかと思います。

将来の病気の早期発見や治療方針の決定のためにも、元気なうちから定期的な血液検査をおすすめいたします。

※血液検査時の注意点※
ワンちゃん・ネコちゃんの食事内容や服用しているお薬によって数値が変動する場合があります。食事として何を与えているのか、最後に食事を与えたのは何時か、服用しているお薬があるかといった情報を事前に獣医師にお伝えください。
 

尿検査

尿の色、ニオイ、濃さ、尿自体の成分、尿に異常な細胞が含まれてないか、尿路結石の原因となる結晶が作られていないかといった項目をチェックします。
腎臓や膀胱といった泌尿器系の臓器だけでなく、血液検査などの結果を組み合わせることで体の様々な状態を把握できるため、とても重要な検査となります。

尿検査で使用する尿検体は、おうちやお散歩時にオーナー様に採尿してもらう方法と、獣医師が採尿を行う方法があります。
目的により採尿の方法が異なるため、健康診断で尿検査を行う際には動物病院で相談してみてください。

また、普段からワンちゃん・ネコちゃんの尿の様子や排尿回数・排尿時の行動などを記録しておくことが病気の早期発見につながることがあります。
以下の項目を普段からご自宅でチェックし、変化があれば獣医師に伝えるようにしましょう。
 

ご自宅でチェックできる尿の変化

尿の回数:1日数回の排尿があるか。頻繁にトイレを出たり入ったりしていないか。

尿の色:薄い黄色の尿が理想です。濃い黄色、オレンジ色、茶色、無色透明な尿は注意が必要です。

尿の1回量:1回で出る尿量がいつもより多くないか、少なくないか。

排尿時間:排尿姿勢をとってからなかなか尿が出ない場合には注意が必要です。

 

画像検査

血液検査や尿検査だけで異常が出たとしても、異常があった項目と関係する臓器に「何かしらの問題がある」ということしか分かりません。
「それぞれの臓器がどんな状態で、どんな対応が必要なのか」を判断するため、画像検査によって体内の状態を確認します。また、画像検査には血液検査に現れにくい異常や、血液検査に現れる前段階の異常を確認する目的もあります

健康診断での画像検査では、主にレントゲン(X線)検査超音波(エコー)検査の2種類が行われます。

レントゲン検査は、体の中を「静止画」として映す検査で、骨の状態や臓器のおおまかな位置・大きさを確認するのに適しています。
一方の超音波検査は「動画」のように、臓器の動きや血液の流れをリアルタイムで観察できるため、心臓や腸の動き、血流など、常に変化している部分の評価にとても適しています。

ただし、超音波検査は一度に映せる範囲が狭く、臓器同士の位置関係や全体のバランスを把握するのは少し苦手です。逆にレントゲン検査は、細かい内部構造を見ることは得意ではありませんが、胸やお腹の中を広い範囲で把握でき、臓器の大きさや配置の異常を確認できます。

それぞれの特徴が異なるため、健康診断では両方の検査を組み合わせることで、より正確に体の状態を評価することができます。

レントゲン(X線)検査


レントゲン(X線)検査は、「物質の密度や厚みなどによって通り抜ける量が異なる」ことを利用して体内の臓器の写真を撮る検査です。
骨や臓器、脂肪組織、体内の液体、体内の気体がそれぞれ異なる濃さで映るので、各部位の白黒の濃淡の違いによって臓器の大きさや構造などをチェックします。
人間の健康診断では胸部のレントゲンのみのことが多いですが、ワンちゃん・ネコちゃんの場合、一般的に胸部(首~みぞおちまで)と腹部(みぞおちより下の胴体部分)の2ヶ所を撮影し、臓器や骨などをふかん的に確認します。
 

超音波(エコー)検査


超音波(エコー)検査は、超音波診断機から発信した超音波を体に当てて、各臓器に反射して機械に戻ってきた超音波を受診することで、体内の構造を画像として見る検査です。
X線と同じように、超音波も骨や臓器、脂肪組織、体内の液体、体内の気体によって反射する量が異なるため、各部位の白黒の濃淡の違いによって評価を行います。

超音波検査では、心臓病の初期段階など、他の検査では異常が検出しにくい病気も発見できるため、健康診断に複数のコースがある場合は、超音波検査も含んでいるコースを受診していただくことをおすすめします。
 

検査をより正確に、より安心して受けるための注意点

健康診断をより正確に、そして愛犬・愛猫にとってできるだけ負担なく受けるためには、いくつかのポイントを知っておくことが大切です。
ここでは、来院前から当日までの注意点をまとめました。

絶食/絶水
検査の前に食事を摂ると、血中脂肪や血糖値などの検査結果に影響をおよぼす場合があります。病院から指示がある場合は、前日の夜から朝まで食事を抜くなど、指定の時間を守るようにしましょう。
水については少量であれば飲んでも問題ないことが多いですが、病院の案内に従うのが安心です。

普段の様子をメモしておく
問診の項目でお伝えしたように、普段の様子を日頃からメモしておくことは、非常に役立ちます。
特に「いつから変化があったのか」「どんなときに症状が出るのか」といった情報は、診断に直結する大切な手がかりになります。

緊張を和らげる工夫をする
病院が苦手な子は、普段使っているタオルやブランケットを持参すると安心しやすくなります。
待合室で他の動物に興奮してしまう場合は、キャリーにタオルをかけるなど、視界を遮るのも効果的です。
普段からお散歩の途中に動物病院の前を通ったり、動物病院スタッフにおやつを与えてもらったりすると、動物病院への苦手意識を和らげることができますのでぜひお試しください。

ライフステージで変化!検査項目と健康診断を受ける頻度

犬や猫も、人間と同じように年齢によって体の状態や気をつけたい病気が変わっていきます。
そのため、年齢に合わせて健康診断を受ける頻度を見直すことが大切です。
ここでは、それぞれのライフステージに合わせたチェックポイントをご紹介します。

子犬・子猫期(1歳前後)

1歳頃までは1ヶ月に1回程度、ワンちゃん・ネコちゃんの発育に問題がないか問診や身体検査でチェックしてもらう定期健診を受けるようにしましょう。

この時期はワクチン接種や寄生虫予防など、重要な予防医療が多く含まれます。
また定期健診で生活環境や食事について相談することで、その子に合った育て方を知る良い機会にもなります。
早い段階で健康状態を把握しておくことは、成長過程で生じやすいトラブルの予防につながります。

成犬・成猫期(1歳~7歳前後)

成長期が終わり安定している時期ではありますが、生活習慣による体調の変化や慢性疾患の兆候が現れることがあるため、定期的に体調のチェックを行うと良いでしょう。

見た目は元気でも、体の中では少しずつ変化が始まっていることも少なくないため、半年~1年に1回の健康診断がおすすめです。
血液検査や尿検査に加えて、体重・体型の変化、口の中の状態(歯石や歯肉の状態等)なども定期的にチェックしてもらうと安心です。

先述のとおり、この時期から健康なときのデータを積み重ねておくことで、さらに年齢を重ねたときに「何が正常で、どこから異常なのか」を見分けるための大切な基準になります。
記録があるだけで病気の早期発見につながるケースも多くありますので、ぜひ “将来への備え” の意味でも健康診断を受診してください。

シニア期(7歳ごろ以降)

ワンちゃん・ネコちゃんは品種によって差はありますが、一般的に7歳前後からシニア期に入ると言われています。
シニア期になると、若いころと比べて白っぽい毛が増えてきたり、遊ぶ時間が短くなったり、寝ている時間が長くなるなど、少しずつ変化が見られるようになります。

また、運動量が落ちるうえに代謝も低下する時期のため、今までと同じ食事量でも体重が増えやすくなります。体重の増加は足腰の関節や心臓への負担となり、関節の痛みや心臓病のリスクが高まることがあります。
シニア期の健康維持には、食事の見直しや適度な運動など、体重管理がとても大切です。

さらに、加齢に伴ってがん・腎臓病・心臓病などの発症リスクが大きく高まる時期でもあります。
これらの病気は初期の症状がわかりにくく、オーナー様が異変に気づいたころには進行しているケースも少なくありません。
このため、半年に1回を目安に健康診断を受け、血液検査・尿検査・レントゲン検査・超音波検査などを組み合わせてチェックすることが、病気の早期発見・早期治療につながります。

 

犬や猫の1年は、人間の約4~5年に相当します。
そのため「去年問題なかったから大丈夫」と思っていても、体の中では大きな変化が起きていることがあります。

「もっと早く病気を見つけてあげられていたら良かった…」
そんな状況にならないためにも、ぜひ定期的に健康診断を受診するようにしましょう

まとめ

いかがでしたでしょうか?
健康診断は、単に病気を見つけるためだけのものではありません。現在の健康状態の確認や、健康なときの検査データの蓄積などの役割も担っています。

少しの時間と手間をかけてあげることで、愛犬・愛猫の一生の健康を支えることができますので、愛犬・愛猫と笑顔で長く一緒に過ごすための第一歩として、健康診断を受診するようにしてみてください。
 

<参考文献>
岩﨑利郎/滝口満喜/辻本元. 獣医内科学 第2版. 文永堂出版, 2014.
上條圭司. 健康診断のススメ ~飼い主への勧め方と見逃しのない進め方~ 総論. CAP. 2024, Sep, p.8-12.
宮本章太郎/西岡賢一. 健康診断のススメ ~飼い主への勧め方と見逃しのない進め方~ 健康診断の検査項目. CAP. 2024, Sep, p.13-40.
小倉政光. 動物病院運営における健康診断の活用. JVM. vol.68, No.11, p.827-832.
石田卓夫. 犬と猫の健康診断. JVM. vol.52, No.5, p393-394
中村有加里/深瀬徹. 犬と猫の健康診断の意義と実施法. JVM. vol.68, No.11, p822-826.

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